Thee OLD CIRCUS '' 1973 '' / 1113 / Seaside PUNK / Ester Linen Future Harf Sleeve Shirts [DUST ICE]

(Fitting Model/ ITAU /177cm_60kg_Size_2) 

" その未来の為のシャツ " 

カウントダウンの砂時計は止まることはない。

1500日を切ったこの店において、この先は決して長い時間ではない。

だとすればその軌跡として、轍として残していく為にはどうしようもなく今までの作品を常に越えることが義務付けられると考えている。

このシャツの立ち位置はまさしくそういった未来を暗示したアイテム。

だからこそ、ただのシャツの存在ではなくより深く、より意味を持つのだ。

半袖のシャツというのはサンダルと同様に正直なところ例年、歴代数多く売れるモノではない。

つまりアイテムとしては割と隅っこへとおいやられるモノとも言える。

で、あれば逆説的にそれも含めて圧倒的さが必要。

クローゼットの中に数枚で良い。

けれど、であれば。

そう考える。

ちょっと・・・真剣すぎて真面目過ぎる文章になっちゃった。（笑）

でも、時には本当に真剣だってこともお伝えしないとね。

さて、ここからはいつも通り少しラフに崩して僕のマインドをお伝えしましょう。

" 衝撃の新型パターンを生み出しました "

この6枚の写真が意味することはとても大きく、また多い。

以下のデザインはまったくもって Thee old circus （つまりデザイナーである僕）の完全オリジナルデザインパターン。

「カーヴィングショルダー」

通常の脇下から肩に掛けてのホール状の肩線（アームホール）を作らずにカーヴィング（彫刻）カッティングを取り入れ肩の上部から前後に切り込みを入れることでドルマンスリーブに似た構造と着用感の良さを持ちながらも、ショルダー部分自体を構築することでメンズらしい重量感をデザインとして生み出す。

「ハーヴェストスリーブ」

本来存在するべきアームホールを排してネックラインの付け根から袖口までを半裁してアーム上部で紡ぎ合わせて縫製をする。また脇下部分（カマ底部分）にもシームラインを持たせずに構築することで見た目からは想像出来ないアームの運動可動域の広さを持たせる。構造に伴って裾から袖先まで繋がるシーム部分が大きな特徴。
ハーヴェストとは「収穫」や「刈り取り」を意とし、また「（臓器を）摘出する」との意味も併せ持つ。
本来在るべき、また本来型のベーシック、通常性という考えを排除しブランドが考える独自の目線と構築を生み出す。

例によってちょっとカッコつけて書きましたし名前もつけました。

・・・てか、ヤバ過ぎるくらいカッコイイんだもん。

頭の中を一度カラっぽにして落書きから始めた。

基本、既成の概念を一度全部なくしてパターンナー（型紙師）とまさしくゼロから取り組んだ。

正直ハーフスリーブだから伝わりづらいかもしれないけれど、驚きのアームの動きやすさが出来上がっています。

これは本来在るべき脇下の縫い目がないことで縫製負荷がなくなることで実現したデザイン。

今後はこのフォルムデザインをジャケットやライダースなどにも採用していこうと思っている。

そういった意味においても「未来的」新型パターンニングだと思ってる。

Thee FIRST！！！

まずその最初の1枚を体感してみませんか？

ふぅ、カッコイイ。「E」ですね。

このデザインだとネックから袖先まで直線的（でも実際には腕に沿わせて絶妙なカーブを描いているのだ）な縫い目が入る。（特にこのオーバーロック仕様だと超絶カッコイイよね）

このラインが腕をより長く細く魅せる効果も併せ持ち機能性のみならずデザイン性としての高い。

脇下に縫い目がないのでこのように裾から袖先まで独特のシームラインが作られる。

これがハーヴェストスリーブの大きな特徴でもある。

「名前のないハーフ開襟衿」

特別な名前はないけど・・・通常の衿の構造ではなく夏物らしくシンプルな構造のセミ開衿デザインで、衿の剣先には樹脂ワイヤーが入っており自在に衿のフォルムを作り出すことが可能。

セミというのは通常の開衿であればもっと横広がりが強くなりややアメリカンでワイルド過ぎるフロントフォルムになるけれど、セミ開衿としてシックな大人の衿感を表現した。

あ！！！

そうそう、ボタンはこのブランドオリジナルの錆加工（加工によって生地や肌には付着しません）を採用し、ボタンの内側全てに同素材で9mmの小粒なチカラボタンで強度とデザイン性を高める。ボタンの内側がチラ見えしたとてカッコ良さは忘れない。 

全く自分で言うのもなんですが、しっかりこだわってますねぇ。

魂、つまりマインドはすべての細部に宿ると僕は信じています。

背面はアイコン的クロスダーツデザインで最終完成です。

まさしくどこを切り取っても完全完璧な仕上がり。

つまり、最高ってことです。

" 生地について少し "

フォルムデザイン中心に熱くなって書いてしまいましたが、素材もヤバイって話です。

マジでマジで。

基本の糸はあえての合繊で、合繊＋天然繊維のリネン（麻）という組み合わせはかなり珍しいです。

93%を合繊が締めているにも関わらず素材感としてはフィッティングにおいても見た目にもそれを感じさせない上質素材で、大切なのは真夏にも対応出来る 「触感冷感」 という特殊仕上げの加工が施されていること。通常合繊であると汗の吸収、吸水性が低い生地が多いがこちらは特殊な加工を施すことで天然繊維以上の吸水性を確保している。触った瞬間に「冷やヤ！！！」っとする触感がまさに GOOD！

そしてリネンが混じることで良い意味での粗野感、雑味感があり最高です。

相当なドライタッチで真夏の時期でも快適な着用をお約束します。

素材選びはいつも本当に時間を掛けてじっくり悩み考える。

その雰囲気を作るのに素材感は最重要な部分なのでかなりこだわります。

ワッシャー加工（弱いシワ加工）も掛かっていて朽ちたイメージにピッタリですし、鈍く伸びる（＝型崩れしづらい）ストレッチも入っているのも最高過ぎますね。