Thee OLD CIRCUS '' 1973 '' / 9332 / " 349777 canvas " / ゲルニカキャンバス プリントカットソー [DUST BLACK]
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THEE OLD CIRCUS - 1973 -
9332
Old Name 「 349777 canvas / キャンバス(縦横幅の数字))」
ゲルニカキャンバス プリントカットソー
Material
C-73 , Pe-27
Finish
ONE WASH FINISH
Color / Size
DUST BLACK / 0 , 1 , 2 , 3 ,
SIZE SPEC (cm )
※ 採寸方法や加工具合により多少の誤差が生じます
SIZE:0 着丈 75 身幅 44 袖丈 87
SIZE:1 着丈 77 身幅 46 裄丈 88.5
SIZE:2 着丈 79 身幅 48 袖丈 90
SIZE:3 着丈 80 身幅 50 袖丈 90
Attention Point.
・サーマル素材
・レイヤードパターン、ドルマンスリーブデザイン
・「GUERNICA」バックプリント
Novel_
背面のキャンバスに描かれた「GUERNICA」
Note_
- GUERNICA Canvas Print Cutsewn -
「ゲルニカキャンバス プリントカットソー」
その文字の背中に背負うことの意味や意義は完全に自分自身へ向けたものだが、その意味はとても大きい。
単純な無価値なモノたちを生み出すことはもうやめたのだ。
自分自身にとって残されている時間はいつも無限ではなくその有限ささえどこにも保証などないのだから。
世界を変えるほどの大きな力はなくとも身に纏う服で誰かのたったひとつの小さな世界は変わることがあるかもしれないし、その一つの世界は誰かにとっての全ての世界であるのだから。
むろんそれは自分自身の世界にも同じことが言えるのだから。
Structure Note_
大きな特徴としてはドルマンスリーブとそれにレイヤードさせたように見せる袖(別生地)とまた背中には別生地の上にプリントを施してから貼り付けた。ルーズさ(つまりはオーバーサイズ)だけのシルエットラインであればドルマンスリーブでの構造は簡単なパターンメイクで済むかもしれないが、立体性と美しいフォルムを生み出すためには少し複雑な構築が必要となる。つまりはそれはセンターでダーツのハギを用いることでボディの左右に無理のない肩からアームへの型紙を作り出してそれによって全体には通常のセットインやラグランスリーブと同様の立体的な仕上がりとなる。レイヤード調にアームラインには切り返しを入れることでデザイン性も高いアイテムとなった。背中にはキャンバスをイメージしてプリントを施しボディ縫製ののちに最終の組み立て時に貼り合わせている。
Material Note_
ワッフル、サーマルとは生地の表面に凹凸の編みを作り出すことで通常の天竺編み等に比べて糸を多く使いその糸分量によって防寒性が生まれ、主にインナーカットソーの素材として多く用いられる。そのワッフル素材をドルマンハーフスリーブ仕立てにして、レイヤード調に袖先には別地の天竺素材を使用して作り上げたのがこのアイテム。コットン100%であると凹凸によっての強い撚れの為に生地に捻じれなどが生まれて型崩れが強くなる為コットンに織り交ぜてエステルを1/4程度混紡させることでその撚れを防止して型崩れを食い止める素材を作り出した。生地の凹凸が生み出す自然な伸縮性は着心地が非常に良く、また当然ながら防寒性も高めてくれる。袖先の天竺はプレーンな素材を用いることでアームのシャープさを演出する。
今季のブランドが想像する世界観「GUERNICA」
モチーフとなるロゴを背面にプリントしたカットソーは黒を基調としたワントーンで統一された作品となっており、シンプルに単一での着用でスタイリッシュな雰囲気を演出するカットソーとなる。
このブランドらしくジャストサイズで着用するのもストイックなスタイルだが、いつもよりも1サイズアップくらいのサイズを選びやや大きめなサイジングで着用するのも合わせてオススメしたい逸品。
背面に大きく貼り付けられたガーゼ素材。
そしてその粗野な生地の上に黒の同系色でプリントされた「GUERNICA」のプリントワークが退廃的な雰囲気を演出している。
個人的にもこのカットソーを紹介していく中でまず最初にピックアップしたい部分であると考えており、強い存在感を放つディテールでありながらも黒の同系色ワントーンで統一している所にこのブランドらしいストイックなこだわりを感じる。
背面に位置する黒いキャンバス。
それはデザイナーが自分自身へ向けた想いであると共に新たに「決意」を表明したある一つのメッセージなのではないかと考える。
素材には凹凸のあるコットン・エステル混紡のサーマル生地(ワッフル生地ともいう)を用いている。
サーマルとは「Thermal=熱、温度の」という意味から取っている言葉となっておりその名の通り保温性・防寒性に優れた素材感を持っている。
元はミリタリーやアウトドア用に開発されたインナー素材となっており、実は本格的な防寒服の一つでもある。
やや生地厚な素材感となっており、表面の凹凸が空気を含有しやすく保温性を高める。
また、細身のシルエットフォルムで構築されており、肌に密着するほどタイトな物を選ぶことで単一での着用でも十分な程の保温性を体感することが出来るだろう。
首元、袖、裾の各所には断ち切り加工を施し、このブランドらしい退廃感を演出する。
非常に細かなポイントのこだわりとなっているが、Thee OLD CIRCUSが創造するアイテムにおいてはこういったある意味ではヤレ感や歪さこそが良いアクセントになり、無骨さや繊細さなどを演出する大事なディテールワークの一つとなる。
フロント中心にはまっすぐに縫製されたステッチを施し、シャープに見せる「Iライン」を強調・補助するデザイン構築となる。
またこの特殊なパターニングはフロント部の立体感をもあわせて強調しより美しいシルエットを構築していく。
まるでドルマンスリーブのようにボディとアームが一体化したパターンで構築されておりタイトなフィッティングながらも快適な肩周りの運動可動域の確保、さらにこの手のシルエットにありがちなオーバーサイズ感を一切感じさせないシャープなフォルムとなる。
上述したフロントの中心に施されたステッチとドルマンスリーブ構築を複雑に組み合わせることで細身の美しいシルエットを保ちつつアイテム全体の立体感を作り出す徹底的な計算の基に構築された作りこまれたパターンメイクとなっている。
レイヤードされた風にデザインされたアームも見所。
切り返しを入れることでスタイリッシュな印象が強まり単一着用時の存在感を強調したデザインとなる。
肘から先を切り替えたデザインとなり、腕に心地よいフィット感を作り出すため細身の美しいアームラインを演出する役割も持つ。
Thee OLD CIRCUSがこだわり続けるシルエットの美しさ。
それは決して揺らぐことのない強い意思と信念を表現しているのだろう。
ストイックな黒を基調としたワントーンのカットソー。
このアイテムを一目見た際に思いついたのはミリタリーライクであり、繊細なモードの雰囲気を織り交ぜたコーディネートだった。
単一での着用でもデザイン性・保温性が高いアイテムとなるので秋の入りから早速取り入れて欲しいスタイルを提案したい。
(Fitting Model / Urano / 170cm 54kg / Size_Sample )
ややゆとりのある立体的なボトムスに無骨でストイックなレースアップブーツ、そしてこのカットソーを組み合わせたコーディネート。
ミリタリーライクな表情を持ち、しかし無骨さ一辺倒にはならない雰囲気を放つスタイル。
組み合わせたアイテムは今季のThee OLD CIRCUSの作品を基軸にし統一感・まとまりのある世界観を意識した。
細身でやや着丈の長いシルエットのカットソー、そして適度なボリューム感と立体感を持つボトムスの絶妙なバランスが完成されたスタイリングを演出する。
バックディテールに特徴があるカットソーであるため、このスタイリングにおいてアウターは必要ではないだろう。
カットソーのデザイン性を余すことなく活かし、背中で語るストイックな男を表現する。
そういった世界観やテーマを持ってコーディネートすることで「服を着る 」行為そのものを心から楽しむことが出来るのだ。
今季のブランドが提案する「GUERNICA」を背面に背負う。
デザイナーがこのキャンバスに込めた想いやマインドはきっとこの1枚を纏う僕らの小さな世界を少しづつ変えていくのかもしれない。
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