Thee OLD CIRCUS '' 1973 '' / 9300 / " Burned flowers " / ダストフラワープリント メロディシャツ [DUST FLOWER]
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THEE OLD CIRCUS - 1973 -
9301
Old Name 「 Burned flowers / 燃やされた花(爆撃の地)」
ダストフラワープリント メロディシャツ
Material
E-100
Finish
ONE WASH FINISH
Color / Size
DUST STRIPE/CHECK / 0 , 1 , 2 , 3 ,
SIZE SPEC (cm )
※ 採寸方法や加工具合により多少の誤差が生じます
SIZE:0 着丈 71 肩幅 40 身幅 44.5 袖丈 63.5
SIZE:1 着丈 73 肩幅 41 身幅 46.5 袖丈 66
SIZE:2 着丈 75 肩幅 42 身幅 48.5 袖丈 67.5
SIZE:3 着丈 76 肩幅 43 身幅 50.5 袖丈 67.5
Attention Point.
・デッドストック総柄生地
・「melody」シャツシルエットベース
Novel_
燃やされた花、それは朽ちていく儚さを表現するのか。
Note_
- Dust Flower Print Melody Shirts -
「ダストフラワープリント メロディシャツ」
偶像と幻想の中を徘徊する旅の中では朽ちた花に出逢えることが時々在る。
そう滅多にそれは在ることではないが、在ると思って目を見張り続けなければ小さな花は草むらに隠れたまま見つけることは出来ない。僕は常にそんな花を探している。
偶然とはいつも必然性と隣合わせなのだと知る。
擦れた花はその世界の最後の一輪かもしれない。もしくは誰かが意図的に残したとさえ思えるほどに。
小さくて可憐な花こそが時に強く在り、次の命への最初の種をその実につけるかもしれない。在りもしないと思えばもうそこには決して無い。
だからこそ僕らは常に目を見張っていなければならないのだと思う。
Structure Note_
ある意味ではすでに必要ないほど説明をしてきたパターンベースであるMelodyをベースに縮率のみをこの生地専用に変更した
。シンプルで無機質。「どこにでもあるシャツ」というものは「どこよりも美しく」なければならないと考える。 若干の仕様の違いはエステルベースの総柄プリントの落ち感のある素材に合わせて衿立ちの良さを保つためにネック周りには樹脂ワイヤーを付属させている。ボタンはオリジナルのサビ加工ボタン。 圧倒的に当たり前のモノだからこそ徹底的に無駄を省き、その存在と存在感だけで勝負が出来る美しいデザインとして仕上がっている。
Material Note_
Dust Flower Print(dead stock) / ダストフラワープリント(デッドストック)
デッドストック(現在では生産されていない過去の遺物)の総柄プリントの生地を旧倉庫から見つけ出しシャツとして使用した。デットストックという希少性からシャツとして生産が可能な枚数は極めて限られる。(多くても20枚は作れそうにない) エステル100%の総柄の生地とプリント感は擦れた色使いが儚くまさに今季の「Guernica」の主題にピッタリだった。花は命を表現する。またその生命の象徴の絵としてあまりにもそれは儚げだったのだ。テローンとした落ち感がルーズでラフなシャツの素材としてピッタリである。
このブランドが定期的にリリースする「柄の良いガラが悪いシャツ」
儚くも美しい柄で構成された花柄が用船で無骨なスタイルを構築する。
細身の美しいシルエットラインで作製されたこのシャツは袖を通した瞬間に最高に「格好良い」佇まいを作り出す。
倉庫の奥深くに眠っていたデッドストックの生地を用いて作製された作品。
掠れたような儚い花柄、まさに今季ブランドテーマにしている世界観にもぴったりな美しさだった。
命の儚さを表現するモチーフとして捉えており、ブランドが誇る細身のシャツシルエット「MELODY」に落とし込む事で妖艶でどこか無骨な佇まいを演出する。
素材は滑らかな手触りと落ち感のあるエステル生地となっており、肌理細かく目の詰まった生地となっており、秋冬のインナーとしても十分な活躍が想定される。
フロントと袖に取り付けられたボタンにはオリジナルの金属ボタンを採用。特別な加工を施して錆を浮かせたようなデザインはまるでデットストックのような、ヴィンテージ感を表現する。
細部のディティールにこだわるのはメンズ特有なのかもしれないが、細部のこだわりの集合体が1着のモノとして積み上げて完成を迎える。
朽ちた金属と朽ちていく様を表現する花柄。
そこには退廃的な美しさが存在する。
首元、袖、裾の各所には断ち切り加工を施し、このブランドらしい退廃感を演出する。
非常に細かなポイントのこだわりとなっているが、Thee OLD CIRCUSが創造するアイテムにおいてはこういったある意味ではヤレ感や歪さこそが良いアクセントになり、無骨さや繊細さなどを演出する大事なディテールワークの一つとなる。
フロント中心にはまっすぐに縫製されたステッチを施し、シャープに見せる「Iライン」を強調・補助するデザイン構築となる。
またこの特殊なパターニングはフロント部の立体感をもあわせて強調しより美しいシルエットを構築していく。
このブランドが古くからこだわるシャツの衿。
それはある意味では「顔」を作り出しているのと同義であり、この箇所のデザインが疎かになると他の全ても魅力的に見えることはない。
衿縁には樹脂製のワイヤーを挟み込み衿立てする表情を作り出したり、波立たせた衿のやれた雰囲気などを自在に構築することが可能となる。
究極に美しいと考えるシルエット、そして儚くも退廃的な花柄が幻想的な物語へと誘う。
圧倒的な存在感と究極のシルエットがもたらす「どこにでもあるシャツ」
しかしそれ以上に「どこにも存在しない美しいシャツ」でもあるのだ。
1枚でトップススタイルを完成させるシャツ。
様々なスタイルに万能に組み合わせることが可能なこのシャツを用いた着用スタイル例をいくつか提示させていただきたい。
(Fitting Model / Urano / 170cm 54kg / Size_1 )
存在感のある柄シャツはさらっと羽織るだけでスタイルの主役級のアイテムとなる。
フロントを前回にした状態ではなくボタンをある程度留めてシルエットの美しさや柄を際立たせる着こなしが良いと考える。
ラフな着用が作り出す着用スタイルにも魅力はあるが、やはり美しいアイテムであれば綺麗な着こなしの方がよりスタイリッシュに見えこのシャツの魅力を限界まで引き出してくれる。
美しい花柄の存在感が際立つこのシャツはもちろんインナーウェアとしても十二分にスタイルを彩ってくれる存在。
アウターを重ねる事でその存在感の強さを強調し、色気のあるスタイルを構築していく。
FITTING KNIT >>> Nostra Santissima / ノストラ サンティッシマ / M03 Draping Long Knit Cardigan Coat [BLACK]
スタイル例としてはロング丈のニットコートを組み合わせた。
単一での着用でも十分に男の内に秘める色気を引き出すアイテムとなるが、インナーに花柄シャツを差し込む事で繊細で色気のあるモードの雰囲気を保ちつつどこかやさぐれた雰囲気の佇まいを表現する。
存在感が強いアウターにも引けを取らない花柄シャツはインナーでありながら存在感を強く打ち出しスタイリッシュで無骨な男のスタイルを構築する。
この手の柄シャツは組み合わせ如何によってはある意味では下品な表情を作り出すが、こだわり抜かれたシルエットと美しく朽ちた花柄がむしろ上品な印象を作り出していくのだ。
妖艶さと無骨さ、そして佇まいの美しさ。
売りなわれた過去の産物から創造された希少で今後は表に顕現することの出来ない唯一無二のフラワープリントシャツ。
朽ちていく花のように儚く、美しい。
命の灯火をその身に宿し、最高に素敵な物が仕上がった。
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