Thee OLD CIRCUS '' 1973 '' / 9330 / "Messerschmitt " / CRAZY SPLICING LONG SLEEVE [DUST BLACK]
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Thee old circus 1973
9330
Old Name _ 「Messerschmitt / メッサーシュミット(ドイツ軍の戦闘機の名称)」
CRAZY SPLICING LONG SLEEVE
Material ( Face / Other )
Cotton 73% Polyester 27% / Cotton 100% / Cotton 50% Polyester 28% Rayon 22%
Processing _ Object dyed / Washed finish
Made in _ Japan
Color / Size
DUST BLACK / 0 , 1 , 2 , 3 ,
SIZE SPEC ( cm )
※ 採寸方法や加工具合により誤差が生じます
SIZE : 0 着丈 72 肩幅 38 身幅 44 袖丈 67.5
SIZE : 1 着丈 74 肩幅 39 身幅 46 袖丈 69
SIZE : 2 着丈 76 肩幅 40 身幅 48 袖丈 70.5
SIZE : 3 着丈 77 肩幅 41 身幅 50 袖丈 70.5
Attention Point.
・ワッフルサーマル/ガーゼ/メッシュニット素材組み合わせ
・クレイジーカットパターン
Novel _
「物語の始まり」
Buying Note _
「ゲルニカ」というテーマ性を想う時。最初に思いついたアイテムはこれだった。サーマル=ワッフル(つまりそれは軍人へ向けて生み出された素材)、ガーゼやメッシュ(包帯を意味する)の素材といういくつのも生地が複数紡ぎ合わせたもの。 デザインという自分の枠の中でそれらは一体この世にどんな意味をもたらすのだろうか?なにが出来るのだろうか?このテーマはきっと自分自身の今後のデザインにおいける人生において本当の意味で大きな道標となることだろう。
Structure Note _
明らかにある種の不自然性を持ったパターンメイキングを施した。3種の生地を用いてそれぞれをランダムに無作為的にカットしてそれらを各パーツごととして縫い合わせて紡いでいくことで1枚のアイテムとして仕上げる。ただ意識をしたのはそれらが持つそれぞれの意味合いでもある。 デコラティブに魅せることが僕が考えるデザインの主題ではなくあくまで想いであったりテーマ性に沿わせることに意味があるのだ。そういった意味でもこのデザインが完成されたことは自分自身の今後も含めた意味でも大きな価値を持つ。
Material Note_
Crazy Cut Patching / クレイジー・カット ツギハギ
実に3種の素材を用いて構築されたロングスリーブアイテムで、今季のテーマであるゲルニカ=爆撃、の意に沿わせてサーマル、ワッフル(軍モノ)、ダブルのガーゼとダブルのメッシュは負傷者を救う為の包帯やガーゼを示した。洋服とはどんな意味があるのかと問われれば間違いなくそれは単に体というものを熱や寒さから守る為のものであると言い切れる。それ以上の過剰さはつまるところ単なる趣味性に他ならない。(もちろん遺伝子的に魅力を大きく魅せる意味はあるだろうが)そういった中で無価値で無意味なモノであるからこそ其処にはより深い意味性と意義性が必要だと僕は考える。
(Fitting Model/ ITAU /177cm_60kg_Size_2)
" 驚きの3種生地の組合せカットソー "
実に3種類もの生地を用い、複雑なパターンメイクで構築されたカットソーとなる。
素材に用いたのは凹凸のあるサーマル生地、軽やかで伸縮性のあるメッシュ生地、そしてふわっとした柔らかな質感のガーゼ生地の異素材を全て黒のワントーンで統一した、まさに「ツギハギ」な雰囲気の作品となる。
一つ一つの素材にはそれぞれ今季テーマに掲げる「GUERNICA」を意識し、意味や願いが込められている。
素材に与えられた意味を理解していくことでさらに深みのあるデザインへと見方が変わっていく。
1,2枚目の写真はダブルガーゼ素材、3,4枚目はダブルメッシュ素材となる。
この二つの素材は戦傷者や負傷者を包み込み、救うことを表す。
ピカソが描いた「ゲルニカ」それは反戦や抵抗のシンボルとして強いメッセージが込められた作品となっており、デザイナーが込めたのはピカソへのオマージュ、そして争いの無い世界への希望。
そしてミリタリーライクなワッフルサーマル素材。
元はミリタリーやアウトドア用に開発されたインナー素材となっており、急速速乾素材の一つでもある。
このアイテムに関しては「戦に赴く兵士」 を表しているとされる。
反戦の意味を込めあえてミリタリーライクな生地を用いる。
争いがなくなる=間接的にそれは平和へと繋がる。
きっとそんな世界が訪れることを祈り、力や暴力に頼らず「戦う」意思を示しているように僕は感じた。
" シルエットは「いつも通り」 "
Thee OLD CIRCUSらしい細身の美しいシルエットに構築されており、様々な素材を用いながらも快適なフィット感、そして着心地の良い着用感にもこだわり抜かれたシルエットデザインとなる。
また素材そのものが強い伸縮性・キックバックを兼ね備えいているため型崩れしない特徴も併せ持つ。
着丈はやや長めにとったミドルレングスのデザインを取り入れており、細身で縦長のシルエット効果を演出する。
ある種不規則でランダムにツギハギされたカットソーであるが、部分的に整合性を持つデザインも存在している。
左腕のスリーブ構築などが特徴的だろう。
異素材で構築されたパターンメイクで構築されつつ、この箇所のみレイヤード(重ね着)をしているようなデザインとなる。
複雑なパターンの中に自然に織り込まれていることで強いアクセントにもなり、デザイン性を高める役割を持っているように感じる。
裾の構築にも着目していただきたい。
ランダムかつアシンメトリーにカッティングされた裾は断ち切り加工を施し、さらに場所によっては着丈の長さそのものも異なるデザイン構築となっている。
そのため、当店では着丈が長めのセミロング丈のインナーを用いることでレイヤードし、この退廃的で繊細なデザインを楽しんで欲しいと考えている。
生地の切り替えの使い方が作用し、左右の袖口はそれぞれ別の素材となるがそれがまた全体のアクセントともなっている。
首元、裾、そして袖先には断ち切り加工を施したデザイン。
このブランドが表現する退廃感やヤレ感はこういった細かなアクセントデザインを積み重ねていくことでさらに深みのある世界観を構築していくのだろう。
経年変化すること徐々にほつれが目立つデザインとなるが、むしろそういった一般的にはデメリットと考えられている部分すらこのアイテムを彩る「アクセント」となる。
" 詰め込まれたギミックとデザインの集約性 "
3種類の生地の組合せ、ツギハギが持つそのマインドの方向性。
朽ちていく姿を想像しながら着ていくことが良い。
一見して誰もに分かり伝わる主張性ではなく、あくまで心の奥底の琴線に触れるようなデザイン性はまさにこのブランドらしい佇まいとも呼べるでしょう。
1枚で「サマになる」というカットソーは探すほどに意外と見つけることは出来ないが、このカットソーであればそれを具現化させてくれることだろう。