Thee OLD CIRCUS - 9 - / 9-9103 / "Vanished Voice" / ノーカラージップ ラストレザーシャツ [RUST BLACK]
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THEE OLD CIRCUS - 9 -
9-9103
Old Name 「 Vanished Voice / 消えた声 」
ノーカラージップ ラストレザーシャツ
Material
Rust Leather / Cow - 100
Lining / C - 97 , Pu-3
Finish
SPRAY WASH FINISH
Color / Size
RUST BLACK / 0 , 1 , 2 , 3 ,
SIZE SPEC (cm )
※ 採寸方法や加工具合により多少の誤差が生じます
SIZE:0 着丈 65 肩幅 40 身幅 45 袖丈 64
SIZE:1 着丈 67 肩幅 41 身幅 47 袖丈 65.5
SIZE:2 着丈 69 肩幅 42 身幅 49 袖丈 67
SIZE:3 着丈 71 肩幅 43 身幅 51 袖丈 67
Attention Point.
・ラストレザー素材
・スプレーウォッシュ仕上げ
・ノーカラーネック構造
・スパイラル(螺旋)立体アーム、ジップシャツデザイン
Novel_
シャツへのこだわり、その集大成の一つ。
Note_
- Rust Leather No Collar Zip Shirts -
「ノーカラージップ ラストレザーシャツ」
このブランドが持つ1番の見せ所であり、大きな意味での固定された概念であり続けるのはシャツというアイテムへのオマージュとその構築である。
Vinished Voice=消えた声、との意は常にシャツという声を投げ続けてきたこのブランドが敢えてその声を消すという逆説的な意味を持つ。
シャツでありながらも衿(カラー)を排除し、通常フロントはボタンの仕様である箇所をジップファスナーへと変貌させることでその意味を理解してもらえると思う。
ボディラインを1番細く美しく見せる為のThee OLD CIRCUS 独特のフォルムデザインを持ったシャツをベースにそれを素材をレザーへと置き換え、デザインをデフォルメして構築した。
シャツは毎日、デイリーに気軽に着るものだと思っている。それは身生地がレザーであっても変わらない同様の概念。
つまりは毎日当たり前に着て過ごせるレザーシャツの構築がこのデザインへと辿り着いた。
Structure Note_
Thee OLD CIRCUS にとってシャツというアイテムは特別(ある意味ではそれは特別という概念すら凌駕する)なモノである。
作り上げてきたこのシャツというアイテムをレザーへと置き換え、ノーカラー(衿無し)であり、ジップフロントへのデフォルメデザインで構築している。
ジップフロントの為の身幅感などのワイズサイズの見直し(これは着用感に大きく影響する)や裾のラウンドを通常馬ぐりと呼ばれる裾脇の箇所の丸みを取り払いややスクエア調にした。体のラインに馴染むよう裾には4cmのスリットを 入れることで外側に掛かるボディ負荷を逃し美しいフィットラインを作り出す。アームはスパイラルアームで立体的なカッティングのパターンメイクを施して着用時の前振り前傾を意識したものとなる。(もちろんこれはフロントにハの字に開くダーツラインなども相関しており、このカッティング技法によって全体に体に合わせた立体的な構造ディティールとして完成する)背面にはアイコン的でもあるバッククロスのダーツを配して後ろ姿からの見栄えを強調する。
Material Note_
Rust Leather ( original japan steer 0.8mm ) / オリジナルジャパンステア 0.8mm ラストレザー
「Rust = 錆の意」
革が好きで生きてきた自分自身が辿り着いた答えでもある革。それがRust Leatherでもある。
古から伝わる技法に現在の技法と手法をミックスさせて完成されたハイブリッド混合タンニンで作り出すフルタンニンレザー。クロームとタンニンのブレンドではなく、タンニン同士の掛け合わせを繰り返すことで、それぞれの良さを引き出して従来にない革としてこの世に生まれた。 一見してするとタンニンならではの色の奥行きと芯の残った硬さがありウェアであればアームを曲げた瞬間、パンツであれば屈伸の動きで感じることが出来るしなやかな革の稼働を味わうことが出来、着用のその日から着るごとに体に吸い付くように馴染み始める。
製品では最低限の加工のみ。理由は本当の意味でのこの革の良さは自分自身で着込むことで進化と深化をしていく革である為。
日常的に着用するデイリーウェアとしての位置付けに存在するシャツやカットソー。
レザー素材に置き換えたこの作品はあらゆるスタイルを彩るウェアだと考え、またレザーウェアを通年で提案している当店にとって必要不可欠なアイテムであると考えた為今季から提案している。着用することで感じるタイトフィットな着用感は革が体全体を包むような適度なフィッティングとなる。
新時代の幕開けを切り拓くウェアだと強く感じる作品である。
ハリがあり、革全体に大きくシワ付けされた、このブランドが長年追い求めていた世界観を体現したラストレザー素材。
芯のある硬さを残しながらも袖を通すことでこの革に命が吹き込まれ、立体感かつ躍動感のあるシワを革全体に刻み込んでいく。
滑らかで上品な革質のレザーウェアとは一線を画す退廃的なこの革の表情にこそこのブランドが想像する世界観が詰め込まれている。
究極のシャツの探求を続けるブランドが辿りついたノーカラーシャツの答えの一つであると当店では考えている。
フロントに入ったスリットは立体的なネックとその両脇を奔るロングダーツ。
それはノーカラー(衿為し)でありながながらまるで衿があると錯覚する立体的なディテールデザインとなっている。
上半身を包む様なタイトなシルエットフォルム構築。
それはデイリーユースに着用する事が多いシャツとしての役割だけでなく、まるでカットソーの様な着用感を作り出す。
シンプルかつ無機質なデザインとなっているこの作品は多岐に渡り普段のスタイルを大きく彩るだろう。
白銀に輝くファスナーパーツには滑らかなスライドを実現するYKK社製ノEXCELLA ZIPを採用。
引き手の先にはこのブランドがオリジナルで作製したロングレザーコードを取り付け、フロントのアクセントディテールを強く演出する。
しかし、ただ取り付けるだけではデザインとしての意味を持たない。
このレザーシャツの経年変化に合わせファスナーに取り付けられたレザーコードも共に経年変化する楽しみを味わうことが出来る素晴らしいディテールワーク。
アームには螺旋を描くスパイラルデザインを取り入れたアーム構築となっている。
ソリッドな革質のこのアイテムにおいては非常に重要なデザイン構築となっており、運動可動域の確保と関節を稼働させることで作り出されるもたつく様な過度なシワを抑え、適度なシワをアームに刻み込む重要な役割を持つ。
袖先に配置されたファスナーはアウターとしての要素を匂わせ、武骨な男の袖先を表現する。
「シャツは最強のインナーでありアウター」と古くから提案し続けるブランドならではのディテールワーク。
ファスナーにはフロントジップ同様の白銀に輝くジップパーツを配置しラグジュアリーで特別な雰囲気を演出する。
このレザーシャツの両側面には4cmのスリットを施し、多岐にタイトフィットするこのシャツの外側に掛かる負荷を分散させる計算され尽くしたディテール。
またこのスリットが存在することで平面的な裾から立体的で動きのある裾を作り出すようなアクセントディテールでもあると考えられる。
上の写真のように着丈の異なるインナーとのバランスに調和をもたらす役割も併せ持っている。
ポケットにはスリットポケットデザインを採用し、シャープでストイックな印象を演出する。
その位置も重要。
不自然な箇所にならない位置を探し出し、ショート丈の鯱であればこの位置こそが最適であると試行錯誤し計算された場所に存在する。
立体的な背面構築を演出するバッククロスダーツ。
バックディテールを彩るアクセントデザインともなっており、色気があり無骨でヤレた男の背中を表現する。
無機質でストイックなノーカラーシャツに配置されることでバッククロスダーツはさらにその存在感を主張する。
裏地にはコットンとポリウレタンの混紡素材を用いた滑らかな裏地を採用。
滑らかな袖通りを実現し、ストレスのない着用を作り上げる気配りに富ん構造となっている。
更に裏地の両側の胸元付近には実用性の高い内ポケットを配置している。
スマートフォンや手帳、煙草などが収まりやすい適度なポケットの口となっている。
普段から煙草を嗜むデザイナー自身にとって日常的に持っているものはすぐ取り出すことが出来る位置にある事で実用性を鑑みたディテールとなっている。
また、やや斜めに構築されたポケットのため前傾した際に零れ落ちる心配などもなく非常に実用性の高いポケットとして構築されている。
さて、以下からは実際にデザイナー自身がこのレザーを着用し、凡そ半年近く経年変化・エイジングした物を掲載する。
試作で作製したサンプルではあるが製品で仕上がった作品同様の構築、素材となっている為どのように経年変化していくのかの指標の一つとなるだろう。
普段から着用を継続することでマットな質感のラストレザーの表面は程よい光沢を放つレザーへと姿を変えていく。
革表面に行き渡るシワもメリハリのある陰影を作り出し更に武骨感を演出する男の服へとその存在を昇華させる。
エイジングの様子が最も色濃く反映されるのはアームに刻まれたシワ。
タイトなシルエットフォルムながら立体的なシルエットフォルムを持つスパイラルアームに刻まれた深いシワ。
まるで厚手の革のような大きな蛇腹状のシワを刻み込み美しくヤレた表情を作り出す。
革を愛し、革とともに生きている者にこそこちらのシワ付きの美しさや魅力は伝わるだろう。
バックディテールにも経年変化による変革は訪れる。
背面は常に密着する部分だからこそ革に染み込まれたオイルが表面に出て光沢感を強くしていく。
黒く染められた革の色合いも沈むように深い黒へと変化するところも見どころである。
屋外の自然光を浴びることで革の質感や色合い、陰影感などこのシャツが持つリアルな表情を魅せる。
陽の光を吸収するかのようにしっとりと溶け込む黒い色合いが存在感を強く匂わせ、無骨な男の服であるとの認識を印象付ける。
また、ここからは日常的に着用する機会の多いシャツであるという事をスタイリングコンセプトとした当店が考えるシンプルでベーシックなスタイリングを提案したい。
FITTING INNER >>> 413 ROLL ON / タフストレッチデイリーL/Sカットソー [WHITE] Size_2
シンプルかつデイリーユースな着用のアイテムである骨太なカットソーをインナーに組み合わせたスタイル。
普遍的かつベーシックな組み合わせであるがやはりこのくらいシンプルなスタイルを提案したい。
ストイックで無骨な雰囲気を演出するこのコーディネートは真夏以外のあらゆるシーズンのベースとなる組み合わせであると考えた。
ボトムスにはクラッシュデニムを着合わせより日常的なリアルクローズを意識したスタイリングとなる。
また、サルエル要素を含む独特なシルエットフォルムのボトムスを合わせることでトップスのタイトさとのメリハリを付けスタイルバランスを整える組み合わせでもある。
全体の絶妙なバランスが肩肘を張らないスタイリングを演出し、無骨でヤレた男のコーディネートを作り上げる。
更にこのスタリングをベースにし、アウターを組み合わせたスタイリングも合わせて提案したい。
ロングチェスターコートをアウターに選び組み合わせたコーディネート。
首回りが開いたコートとの組み合わせのためインナーに着用したレザーシャツの存在感が際立ち、他には無いシャツ+コートのスタイリングを構築する。
ノーカラーネックのシャツがチェスターコートの雰囲気に干渉せずコンパクトに収まり優雅な印象とストイックで武骨な雰囲気を共存させる。
インナーにレザーウェアを組み合わせたことで防寒性が向上し、少ない枚数でも冬のスタイリングとして通用するスマートなスタイルにもなっている。
( Fitting Model / ITAU / 177cm 60kg / Size_2 )
着丈の異なるインナーのレイヤード、そしてコートとシャツの異なる着丈のレイヤードバランスが適度なスタイルバランスを作り出す。
このコーディネートの色合いをブラック、ホワイト、インディゴのベーシックな三色で構成することでまとまりのあるカラーバランスを演出し日常のスタイルにも組み込み易いのだ。
現実離れしすぎたコーディネートやスタイリングではこのレザーシャツが持つ魅力を最大限伝えるには適切ではなくシンプルかつ日常的なスタイリングで提案することでこのシャツが持つ万能感が伝わるだろうと当店では考えた。
日常的に着用する機会が多く、「最強のインナーでありアウター」でもあるシャツという存在。
袖を通すことで開かれていく世界は広く果てしない。
無限の可能性を秘めた「シャツ」
それは素材をレザーに置き換えることでさらに新しい世界を表現し、無機質でプレーンなノーカラーデザインにすることでデイリーユースで唯一無二のアイテムへと存在を昇華させる。
革とともに生き、革を愛する者から創造されし至高のレザーウェア。
この存在を認識することで更に革を愛する事へと繋がっていく。
>>> Blog での紹介 _ 古びてゆく革との物語 / 独断的で偏見的なオススメ _ 2019.01.12 _ urano takahiro
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