Thee OLD CIRCUS '' 1973 '' / 9111 / " Violet Blue " / 30/20 ストレッチサテン ディストーションジャンプスーツ [DUST STEEL]
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THEE OLD CIRCUS - 1973 -
9111
Old Name 「 Violet Blue / バイオレット・ブルー 」
30 / 20 ストレッチサテン ディストーションジャンプスーツ
Material
C-95, Pu-5
Finish
BIO WASH FINISH
Color / Size
DUST STEEL / 0 , 1 , 2 , 3 ,
SIZE SPEC (cm )
※ 採寸方法や加工具合により多少の誤差が生じます
SIZE:0 着丈 59 肩幅 41 身幅 46.5 袖丈 64
W 42 ワタリ 31 膝幅 17 裾巾 17.5 股上 23 股下 82.5
SIZE:1 着丈 61 肩幅 42 身幅 48.5 袖丈 66
W 45.5 ワタリ 32 膝幅 18 裾巾 18.5 股上 24 股下 84.5
SIZE:2 着丈 63 肩幅 43 身幅 50.5 袖丈 67.5
W 49 ワタリ 33 膝幅 19 裾巾 19.5 股上 25 股下 86.5
SIZE:3 着丈 64 肩幅 44 身幅 52.5 袖丈 69
W 53 ワタリ 34 膝幅 20 裾巾 20.5 股上 25.5 股下 88.5
Attention Point.
・オーバーロックステッチ仕立て
・ディストーションネック・立体構築デザイン
・ストレッチサテン素材
Novel_
歪みを基に構築された無機質なデザインは時を経て進化する。
Note_
- 30/20 Strech Satin Distotion Jump Suits -
「 30 / 20 ストレッチサテン ディストーションジャンプスーツ 」
ジャンプスーツ、ツナギ、オールインワン。
その呼称は多くそのどれもが的を得た名前でもある。
選ぶのは常に「カッコ良さ」であるから呼び名であってもそれは同義。
だからこのブランドでは固有名詞としてジャンプスーツを呼ぶ。最高にカッコ良くて誰もが着れてそれでいて少しだけ癖のあるデザインにしたいと思った。
春~夏物に掛けてジャンプスーツをリリースすのは良い季節であり、着用者の自分の目線で追ってもやはり答えは同じ。理由は肌寒さの残る時間の間はすっぽりと包まれていれば良い。
スタイルもコーディネートもすべてこの「ひとつのモノ」の前では不要な言葉。
暑くなってきたのであれば上着を脱ぐように上半身を脱ぎ去れば良い。
ただし一体化した上着は実際の脱ぐとはまた違ったベクトルで袖を利用して腰に巻きつけるなり、半身をそのまま降ろすのだって良い。
つまりは使い勝手が良く当たり前に格好の良いモノであるということ。ディティールワークよりも大切な1番の礎の部分はいつだって変わることはないのだから。
Structure Note_
ディストーション=歪みの意、上半身はシャツなどを基軸のフォルムとしたサイズスペックにアウターの要素を加えたシルエット構築。
ディストーションジャンプスーツという名称を司る由来にもなっているのはネック周りの特徴的なフォルムスタイル。
通常の衿の構築とはギャップのある継ぎ目を持たないネックフォルムはこのブランドが作り上げた特徴的なスタイル。
独自のパターンメイクを生かして本来継ぎ目として必要な横線のカッティングラインを排除し縦長のイメージを持たせる為にネックには縦に2本のダーツ (1本はファスナーと同居)を配置しそのダーツの構造に曲線を交えてネックの反らしのカーブを入れ込む。
ひと続きになるパンツ はRot-9のパンツベースを元にし上着部分と融合させた。
目を惹くアイコンディティールとして採用したのは同社で購入した特殊なミシン(ジグザグ=千鳥格子型、ミシン)。
オーバーロックの要素でアイテムの裏側からステッチを施し運針を緩めることで生地の表面に太番手(8)の糸を浮き上がらせる。
仕上げは硫化染料の特殊生地をバイオウォッシュで洗いフェードアウトさせる。
Material Note_
30/20 Strech Satin Sulfur dye / 30/20 硫化染料ストレッチサテン
サテンという言葉の響きには光沢のある(ツヤピカ)をイメージする人も多いかと思うし実際的に生地の織りの構造から光沢のあるサテンが当たり前であることもまた事実であるが、この素材はそれとは一線を画すイメージではないだろうか。
組織名称であり実際の織りの構造はもちろんサテン織りではあるが、その表情は非常にマットで色の濃淡が強い。
色目に関して言えば特殊な硫化染料を用いることでフェードアウトし色に奥行きが生まれることでこの濃淡の陰影を作り出す。
30/20の縦糸と横糸の配合の糸の太さを変えることでランダムに(サテンは平織りであるため格子状)生地に凸凹が生まれそれが光沢を打ち消し沈み込んで無骨な表面感を作り上げる。
豊かに伸びるゴム性のウレタンでジャンプスーツという上下の繋がった構造のフォルムシルエットの着用を可能にする。
このブランドでは久々のリリースとなるジャンプスーツ。
1枚の着用でスタイルが完成されるジャンプスーツはラフな男のスタイルに’’ちょうど良い’’
インナーにカットソーやTシャツ、タンクトップなどのウェアアイテムを組みわせることで強烈に無骨でストイックな表情を持つスタイルが完成される。
一度着用するとこのアイテムが持つ気軽さやラフな着用感、そして使い勝手の良さに驚くことだろう。
このブランドでは継続的に提案しているツナギ、オールインワン、またはジャンプスーツと呼称されているアイテム。
それはトップスとボトムスが一体化した作品となる。
タイトフィットするフォルムシルエット構築となっており、洗練され繊細なニュアンスで作製されたアイテムとなる。
素材にはマットな質感と滑らかな手触りを持つサテン生地に伸縮するウレタンを混紡した素材を用いており、上下が一体化したジャンプスーツ特有の窮屈感を大きく軽減する。
またこの素材を特殊な硫化染料で染色加工を施す事で奥行きのある色合いを作り出し、退廃的で繊細な空気感をその身に纏う逸品が完成した。
特徴的なネック構築はこの作品の見所としてまず最初に挙げられるポイントの一つ。
「歪み」の意を持つディストーションネックデザインを取り入れ、ネックの周囲(フロントに2箇所、左右両サイドに1箇所ずつ、背面のバッククロス)にダーツを施すことで自然に前傾するフォルムを構築する。
フロントジップをネックの一番上まで閉じても窮屈にならず適度な余白部分も構築され、ストレスを感じさせない徹底的な計算に基づいた素晴らしい構築となっている。
ディストーションネックとは「衿」という概念を一度破壊し、ネックとボディを一体化させ再構築することでこのディテールそのものを「衿」と捉えた無機質で美しいデザイン。
特徴的なネックディテールはフロントとサイドにファスナーを配置する事で立体的かつ幅広い表情を演出する作りとなる。
フロントファスナーを下ろす事でスタンドネックのような色気と無骨さのある表情を作り出す。
サイドのファスナーをひらくことでアシンメトリーするスタンドネックを演出し繊細さが強い表情を演出する。
多様性のあるネックディテールにする事で飽きの来ないアイテム構築となっている。
アームには立体的な曲線のダーツを施し、袖の先端にあるファスナーディテールへと繋がる。
スパイラル(螺旋)アームデザインにも似た立体構築の一つとなっており、タイトで美しいアームラインを構築しさらに腕の身体稼働域の確保も併せ持つ素晴らしいパターンワークとなる。
フロントの中心を奔るファスナーはボトムスの実用性を考慮し、ダブルジップのデザインとなっている。
ファスナーパーツにはYKK社製の最高品質ライン「EXCELLA ZIP」を採用し、繊細な表情感を持つこのアイテムを白銀の光沢によりラグジュアリーに彩る。
デザインとしての美しさや佇まいの優雅さだけを印象付けるようなものではない。
EXCELLA ZIP一般的なジップパーツと比較すると明らかに滑らかで心地よい開閉を実現し、さらには開閉を重ねることで滑らかなスライドがより滑らかなスライドへと経年変化していく。
その秘密はファスナーの歯の部分である務歯(ムシ)と呼ばれる箇所を研磨している所に起因する。
一般的なムシとは型抜きをしたり、金属を型に流し込みざっくりと成形されるが、EXCELLA ZIPはそこからムシの一本一本を丁寧に研磨する工程を経て構築されている為ファスナーの開閉が非常に滑らかになり、噛み合わせが悪くなってしまう事などの不具合が起こりにくくなるのだ。
バックディテールには存在感と退廃感を演出するバッククロスダーツを施し、立体的な背面構築とデザイン性の両面を支える。
タイトフィットするシルエット構築となっているため着用する事で必然的に背面に負荷がかかってしまう。
背面に掛かる過度な負荷を分散させるため、十字を模したダーツを施す事で上下左右均一に負荷を逃し生地の耐久性を飛躍的に向上させる意味合いも兼ね備える素晴らしいディテールとなる。
さて、ここからはボトムス部分のディテールについて解説していきたい。
ボトムス部分はこのブランドが考案したシルエットである「ROT-9 」デザインをベースにした構築となる。
ヒップには適度の余白部分があり、ワタリにゆとりを持たせながら裾に向かって徐々細くなるテーパードデザインを取り入れる事でラフな着用とタイトフィットする感覚を共存させ、一度足を通すとクセになる着用感が魅力的なデザイン。
ROT-9の大きな特徴として挙げられるデザインディテールとして、パンツの側面に本来在るべきのハギ目を排除し、裾に向かってゆったりと螺旋を描くスパイラルパターンを取り入れている。
脚に快適なフィット感をもたらし、優しく包むような立体構築パターン技法の一つとなっており、先鋭的で退廃感が強く匂うデザインの一つとなる。
膝部分には擬似的にガニ股的なフォルムを作り出すためにダーツを入れ込みボトムス部分の立体感を強調させる。
実際に足を通すことで膝を中心としてパンツ全体にドレープと陰影が強く作り出され、このブランドらしいタイトでストイックな雰囲気を演出する。
また、このダーツには膝を中心とした脚の運動稼働域を広く確保する役割を持ち、タイトフィットしながらも動き易さを促進す実用的な側面も併せ持っている。
バックポケットは外付けのデザインではなく、ヒップラインをスマートかつシャープに見せるスリットポケットデザインを取り入れ、ストイックで無機質なバックディテールを表現する。
ポケットにはロングウォレットがすっぽりと収まるサイズ感で構築されているため、安心感を感じる作りとなる。
このブランドが考える「男のポケット」は飾りではなく実用性までを考慮して構築されている。
屋外で撮影した写真も併せて掲載したい。
落ち着いた表情感でマットな色合いを表現する。
均一な太陽の光を浴びる事で室内写真とは異なったリアルな色合いを見せてくれる。
このジャンプスーツは1枚でスタイルが完結する作品だが、やはり様々な着用スタイルの可能性をその身に宿す。
その中でも当店が考えたスタイリングをいくつか紹介していきたい。
( Fitting Model / ITAU / 177cm 60kg /Size_1 )
まずはシンプルにカットソーを着用し、ジャンプスーツの上半身をウエストにラフに巻いたスタイル。
強烈に無骨で色気のある表情を演出し、ラフでありながら洗練されたスリムなシルエットの為 ストイックで美しいフォルムを演出する。
ウエストに巻きつけた上半身部分の雰囲気はまるでシャツを腰巻にしたようなボリューム感と退廃感を作り出し、その適度なボリューム感が無骨な男のスタイルを強調する。
ウエストはややゆとりを持たせた構築となっている為、上半身部分を巻きつけて固定する事でジャストフィットな着用感を作り出せる。
また、通常のボトムス同様にベルトループもウエストに配置している為、こういったスタイルをする際にはベルトとトップス部分で二重で固定してスタイルを作るのもお勧め。
( Fitting Model / ITAU / 177cm 60kg /Size_1 )
FITTING CAP >>> こちらの商品は後日掲載致します。
先ほど提案したスタイルにアイテムをプラスして繊細さのある雰囲気を強く演出したスタイル。
ストイックでタイトなブルゾンと目深に被ることでスタイルの雰囲気に変化を及ぼすキャスケットを組み合わせ、当店が考える退廃感を構築した。
ハイネックのブルゾンが演出する退廃感とジャンプスーツを腰巻で着用した際の無骨さと男らしいタフな印象のバランス感が素晴らしいスタイルの一つ。
インナーのカットソー+タンクトップのレイヤードでスタイル全体のカラーバランスとシルエットバランスを縦長に魅せている所もこのスタイルのポイント。
より繊細でストイックなスタイル一つ組み上げたのでこの場を借りて併せて提案したい。
( Fitting Model / JOHN / 170cm 65kg / Size_2 )
当店が通年ウェアとして考えるレザーウェアを組み合わせたコーディネート。
どこまでもストイックであるべき男のスタイルを意識したスタイリングの一つ。
ライディング要素が強いダブルライダースの重厚なバランスに合わせトップス部分をラフに腰巻にし、まるでサルエルパンツのようなボリューム感を持たせた。
1枚で完結するアイテムでもあるジャンプスーツだが、組み合わせるアイテムによって様々なスタイリングを構築し、スタイリングの奥深さを強く実感する。
まだまだこの作品が持つ可能性を探求していきたい。
このアイテムがあれば全て完結する。
Thee OLD CIRCUSが創造する技術と世界観を詰め込み、退廃的で無骨なヤレた男の世界を表現する。
「カッコ良い」モノ。
それだけがあれば他には何も必要としない。
>>> 立体的なパターンワーク、そして”今”のブランドを象徴するデザイン/ Thee OLD CIRCUS -1973- (2019.4/10_Ebisu_Blog )
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