Thee OLD CIRCUS '' 1973 '' / CB-912 / " Black Neon " / リリィレザーレースアップバックジップブーツ [NERO]
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THEE OLD CIRCUS - 1973 -
CB-912
Old Name 「 Black Sign / 黒いサイン」
リリィレザーレースアップバックジップブーツ
Material
Cow - 100
Finish
WAX COATING FINISH
Color / Size
NERO / 40 , 41 , 42 , 43 ,
SIZE SPEC (cm )
※ 採寸方法や加工具合により多少の誤差が生じます
SIZE : 40 アウトソール 29.5cm 横幅 10cm 全高 22.5cm ヒール 4.5cm
SIZE : 41 アウトソール 30cm 横幅 10cm 全高 22.5cm ヒール 4.5cm
SIZE : 42 アウトソール 31cm 横幅 10.5cm 全高 23cm ヒール 4.5cm
SIZE : 43 アウトソール 32cm 横幅 10.5cm 全高 23cm ヒール 4.5cm
Attention Point.
・ジャパンステアレザー
・レースアップ・バックジップデザイン
・ワックスコーティング仕上げ
Novel_
ストイックで無骨な足元を彩る象徴とも言えるブーツ。
Note_
- Lily Leather Lace Up Back Zip Boots -
「リリィレザーレースアップバックジップブーツ」
死が最後の終着地点だとして生のある間は僕らは歩みを止めることはない。
であれば、その最後の時一体どのような靴を履いていたのか?
きっとそれは人生そのものを表すのではないか?(劇中でtom waitsが言う台詞にはこういった意味が込められていると思っている)
クロップド丈のパンツやストレートスタイルのパンツに相性の良いのはこのようなレースアップのブーツだと思った。
通常のレースアップモデルでは脱着に負荷が掛かりストレスとなる為、本モデルはバックジップを装着することで脱ぎ履きに対するストレスを大きく軽減させた。
ややショートレンジのレースアップブーツ(編上げとも呼ぶ)はデイリーに長く愛用出来るモデルとなることであろう。
フィッティングサイズのイメージは40=24.5、41=25.5、42=26.5、43=27.5( 全て±0.5程度)となっている。
Structure Note_
レースアップ(編上げ)のスタイルでありつつ脱ぎ履きのストレスのないバックジップブーツを融合させたモデル。
ダブルミッドソール自体の構造のブーツも少ない中でミッドソール1枚が5mm厚という厚手のミッドソールを使用。
アウトソールにはVibram社 #2333(bk)を貼り付ける。
ただし、それではブランドが打ち出す無骨さという個性が足りないと思いアウトソールとミッドソールの間には4mm厚のラバーリフトを搭載した。
完成されたブーツのボリュームは類を見ないメンズブーツとして仕上がる。
バックジップにはYKKエクセラを用いることで耐久性と優美さを融合させた。製法はもちろんグッドイヤーウェルトの為永続的なソール交換で付き合うことの出来るブーツとなっている。
ソールの装着で特徴的なのは土踏まずに当たるソールの部分のみアウトソールを貼らず(敢えてVibramマークのカットを行う)トップリフトを構築すること。
これにより革底本来が持つ「反り返し」の良さを残した構造となり無骨なブーツでありながら歩く易さを構築している。
紐は3mmイタリアの本丸革を配色で黒と白がセットされる。
Material Note_
Japan Steer Hybrid Tannin Leather / ジャパンステアハイブリッドタンニン鞣し
1.8mm厚のジャパンステアをハイブリッド(クローム鞣しとタンニンを融合された鞣し技術)鞣にし、両極の良い部分をそれぞれに引き出したレザー。
手にヌメリを感じるほどにオイルの含有を増やすことと革の表面をランダムの吟スリ(革の表面を吟と呼ぶがその表皮の僅かな部分にランダムに紙ヤスリを掛けるイメージのような技法)を施すことで全体に色味が沈んだマットな表情感となる。
クロムの持つ傷の目立ちづらい表面感と色が奥側へと入っていくタンニンのそれぞれの良さが足元という過酷なフィールドで長きに渡り自分自身を支える革として有能な力を発揮してくれることだろう。
革に対するブランドの姿勢はこだわりといった一般的な言葉で表すことは出来ない。
そこにはより大きな尊敬と畏怖があり、生を引き継ぐ意味でも大切な魂だと思うのだ。
僕らが考えるスタイルにおいてブーツという存在は必須のアイテム。
一年を通して日常的(あるいはほぼ毎日と言っても過言ではない)に着用するブーツはやはり着脱が容易な物が良い。
レースアップ特有の紐を整えるルーティン自体もこの手のブーツを楽しむ上で重要なファクターの一つだが、ある意味では一手間とも言えるその工程が容易になるのであればその存在はさらに日常に寄り添った存在となるだろう。
また、ショート・ハーフパンツを着用する機会が増える春夏シーズンでは存在感のあるレースアップブーツは様々なパンツルックを彩る存在になりうると考えた。
レースアップ(編み上げ)のクラシカルで無骨なデザインのブーツにバックジップを取り入れたことで脱ぎ履きの手間を大幅に短縮させ、着脱におけるストレスを大幅に軽減することを可能にしたデザイン。
8ホール仕様、外羽根仕立てののショートレンジブーツとなっており、靴紐は本革で作製されたレザーストリングスを用いて徹底的に無骨でストイックかつ繊細な印象のThee OLD CIRCUSらしい仕上がりの作品となる。
素材に用いた革には重厚な厚みのあるステア(雄牛の革)レザーに十分すぎるほどのオイルを浸透させ、確かな弾力感とまるで滑るような質感を構築しながらも1.8mm厚みの為無骨でソリッドな硬さも合わせて感じることが出来る革。
クロム鞣しとタンニン鞣しを掛け合わせたハイブリッド鞣しによりそれぞれの技法が持つ良い部分を引き出す。
このレザーの吟面にヤスリがけをしたような加工を施すことで艶を抑えマットで落ち着いた質感を演出した。
経年変化することでさらに落ち着いた奥行きのある色味へと変わり、柔軟でしなやかな革質へと移り変わって行く。
白銀に輝く光沢を放つバックジップの表情。
バックジップに用いたファスナーパーツにはYKK社製の最高品質ラインの一つである「EXCELLA ZIP 」を採用し滑らかでストレスのないスライドを実現する。
美しい光沢感はラグジュアリーな表情を演出し、無骨で無機質なワンピースブーツを彩るようなアクセントを加える。
何故EXCELLA ZIPは高品質と云われるのだろうか?
もちろん其処には確固たる裏付けが存在する。
このファスナーの滑らかなスライドを作り出しているのはファスナーパーツの歯の部分である務歯(ムシ)と呼ばれる箇所。
一般的なムシとは型抜きをしたり、金属を型に流し込みざっくりと成形されるが、EXCELLA ZIPはそこからムシの一本一本を丁寧に研磨する工程を経て構築されている為ファスナーの開閉が非常に滑らかになり、噛み合わせが悪くなってしまう事などの不具合が起こりにくくなる。
さらに使い込むごとに研磨されたムシが滑りに順応するように研磨されていく為、非常に滑らかに経年変化する。
この手のブーツの生命線とも言えるファスナーパーツ。
余念を残す事なく選定されたパーツディテールの一つである。
丁寧に縫い合わされた外羽根部分の縫製。
この手のレースアップブーツは各所の縫製すらも存在感を指し示すアクセントデザインの一つとなる為美しく歪みのないステッチに気がつくとついつい目で追ってしまうような抗い難い魅力がある。
Thee OLD CIRCUSが構築する無骨でゴツさのあるボリュームを演出するのは一般的なブーツ・革靴においてもあまり見かけることのないダブルミッドソール構造に起因する。
革製品のブーツ・シューズではシングルソール構造が多く4.5mm~5mm厚のソール1枚仕立てのものが一般的に流通している。
足馴染みに優れ、歩行時の返りが素直(反り返り易い)ことが特徴となる。
革靴を多くお手持ちの方は理解いただけるかと思うが、シングルのデメリットとしては雨の日などに着用を続けることで靴内部に水が侵入しやすいという特徴を持つ。
それはレザーソール(靴底)が水分を吸収し、靴内部に向け水分を放つからである。
ダブルミッドソールとは?
アウトソールをの他にミッド(中間)ソールを組み合わせ2枚仕立ての構造とすることで耐久性の向上、そして無骨さを強く匂わせる。また、十分な厚みを持つ為耐水性にも大幅の向上が見られる特徴を持つ。
2枚仕立てにする為必然的に重量そのものも増加する為反り返りが少なくフラットなソールの物が多いが、このブランドが構築するブーツにおいてはブーツ作製の段階から丁寧かつ慎重にソールを反り返らせ自然な湾曲を作り出し、重量感のある構築が足に与える負担、歩行時のストレスを大幅に削減した作りとなる。
さらにこのブーツにはアウトソールにVibram社製の#2333ラバーソールを貼り付けることでメンズブーツでは類を見ない程の無骨なボリュームと存在感を作り出す。
アウトソールに貼り付けたVibram ソールは土踏まずの部分のみを大胆にカッティングした半貼りで加工することで自然な傾斜を作り出し、歩行時の蹴り出しを大きく補助する機能的な側面を持つ。
細かい所にまで気を配った足元への大切な想い。
ブーツを愛し、共に歩むべき存在であると認識しているThee OLD CIRCUSのマインドが込められている。
革紐は黒と白の配色のイタリア産レザーストリングスを付属している。
紐を変えることでブーツの表情にも大きな変革をもたらし、足元の雰囲気の違いを楽しめる。
ブーツと共に経年変化することで擦過により毛羽立ちが生まれ退廃的な世界観を紐からも演出する。
さて、ここからは実際に数か月着用したブーツの経年変化をご覧いただきたい。
着用期間はおよそ半年程度。
週に3〜4日の着用でエイジングをモニターした。
経年変化することで深くシワが刻まれ、本来マットな吟面だった革の表情に艶やかな光沢感が作り出された。
硬質だったステアレザーはしなやかな風合いに変化し馴染んできたことで足を革が包むような着用感をより一層感じる変化となる。
5年後、10年後も楽しみに育てて行きたい、そう思わせる革の一つである。
続いてはこのブーツを用いて当店が考えるスタイルを提案したい。
(Fitting Model / ITAU / 177cm 60kg / Size_41 )
黒を基調としたシックで妖艶な雰囲気を纏うコーディネート。
スリムパンツをブーツアウトで着用することでレースアップブーツの外羽根部分がアクセントとなり、クラシカルでストイックな男の足元を演出する。
ボトムスとブーツを同系色にまとめる事で当店が考える無骨で退廃的な匂いというものを作り出し、統一感のあるカラーバランスで整える。
このブーツの着用スタイルをもう一つ合わせて提案したい。
レースアップのショートレンジデザインを活かしブーツインする事で構築される無骨な男の足元。
(Fitting Model / ITAU / 177cm 60kg / Size_41 )
存在感のあるタイガーカモ柄のボトムスをブーツインし、ミリタリーライクで無骨な雰囲気を強く演出するコーディネート。
足元のボリューム感を強調し、靴紐を白の配色にする事でボトムスの存在感とのバランスを図りスタイル全体の色合いをライトなトーンで整える。
どこか一点のアイテムの存在感が突出するわけでなくスタイル全体に調和がもたらされた秀逸な組み合わせとなる。
靴紐を変える事で大きく変化する印象の違い。
白と黒の両極に位置する革紐によって様々なパンツルックとの組み合わせを考えることが非常に楽しくなる逸品。
足元を彩るブーツという存在は僕らにとってかけがえのないパートナーとなる。
無骨で退廃的なスタイルを得意とする当店が提案したいのはクラシカルなデザインでありながら、実用性や万能感のある使い勝手に優れたレースアップブーツ。
足元の選択肢を広げることでスタイルの可能性は無限に増殖していくだろう。
2019,6/3 THEE SIX EYESプロジェクトでの紹介
Garage EDEN
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